「亡くなった人の布団をどうするか?」は意外と迷うポイントです。
高級布団や新品に近い状態だとなおさらですね。
「亡くなった人の布団は使ってもいい?みんなはどうしてる?」
「処分するとしたら?普通にごみとして出してOK?」
「亡くなった人の布団で寝るのってよくないこと?」
今回は、これらの疑問にお答えしていきます。
- 亡くなった人の布団の対処方法4つ
- みんなは故人の布団をどうしているのか?
- 亡くなった人の布団で寝るのがいいのか?
- 故人の布団をどうするか判断に困ったときの考え方
亡くなった人の布団はどうする?方法は4パターン
「亡くなった人の布団をどうするのか」に決まりはありません。考えられる4パターンをご紹介していきます。
- そのまま使う・布団に寝る
- 普通に粗大ごみや不用品回収で捨てる
- 他の遺品と共に供養して捨てる
- 寄付する
そのまま使う・布団に寝る
「使えるかどうか」で判断して、まだ使えそうなのであれば、そのまま使っていくパターンです。
縁起や細かいことを特に気にしないようであれば全然アリだと思います。
布団の中身は残しておき、シーツやかけ布団カバー・敷き布団カバーのみ処分するというケースも目立ちました。
普通に粗大ゴミや不用品回収で捨てる
「故人のモノを整理する」「物を減らす」といった目的で処分するパターン。
- 来客もなく使い道もないから処分する
- 布団が他にもあり場所を取るので捨てる
- 遠方の実家で、家自体の売却が決まっているから家具家電も処分
布団は粗大ごみとして捨てられます。
自治体にもよりますが、掛け布団・敷布団ともにおよそ400円前後で処分できます。
また、通常の遺品整理時には、布団以外にも処分したいものが出てくるはずです。
大型の家具・家電から小さいものまでまるっと持って行ってくれる不用品回収業者に依頼するほうが安上がりのケースも。
他の遺品とともに供養して捨てる
遺品整理の際には、他にも家具家電や生活用品が多数でてきます。
遺品整理業者に依頼し、しっかりと供養をしてもらってから捨てる方法もあります。
遺品整理に特化した業者さんに依頼すれば、提携の寺院でしっかりと供養をしたうえで処分をしてもらえます。
気持ちの問題なのかもしれませんが、「普通のゴミとして捨てるには抵抗がある」「不用品回収の業者にガサガサ捨てられるのはちょっと・・・」と思う方は一度利用を検討してみましょう。
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寄付する
状態のよい綺麗な布団であれば寄付したり譲渡することも考えられます。
- 地元の方との互助アプリ「ジモティ」
- 羽毛回収サービス「グリーンダウンプロジェクト」
- NPO法人「ワールドギフト」
ジモティは地域の方とつながれる互助アプリ。無料で引き取りしてくれる人を募集すれば譲り受けたいという方がいるかもしれません。
寄付をすることで貧困地域の方に使ってもらえたり、再利用(リサイクル)をしてくれる団体も存在します。
亡くなった人の布団はどうする?【みんなの意見】
「亡くなった人の布団をどうするのか」みんなの意見を集めました。
まだ使えそうなら使う・普通に寝ている
私は亡き母が、買ってあまり使用していない敷き布団を使っていますよ。。。
Yahoo!-知恵袋
母が、やっと自分の年金で“欲しい”と思って購入した布団です。。。 あまり寝ていないことを考えると、複雑な心境ですが…布団も使うために作られたんですからね。。。
モノとして使用に差支えないのであればまったく気にせず使いたいという意見。
「なんでもかんでもすぐに捨てたら、かえって故人に悪いし悲しむのでは?」
「故人やそのつながりを感じられるから使っていたい」
といった声も。
自分で供養(お祈り)してゴミとして処分
捨てる前にしっかりとお祈りして、可燃ごみに出しましょう。くれぐれも、適当にしない事です。
Yahoo!-知恵袋
畳みながらでも、故人の事を思いながらすると良いと思います。
自分で手を合わせて、畳みながら丁寧にゴミとして処分したという意見も知恵袋に5件以上見受けられました。
- 仏壇の前で手を合わせる
- 畳みながら故人に想いを馳せる
- 「ありがとう」と声をかける
なんらかの”供養”をしたうえで処分されている方が大半ですね。
なんとなく気がひけるから処分
私も絶対に嫌です。嫌と言うより怖いです。
Yahoo!-知恵袋
たとえ、どんなに愛していた人でも、それだけは無理です。
叔母様の気持ちはわかります。いくら作り直しても亡くなった方の念のようなものがこもっていそうですし。
残しておくのも怖いので、何か良い方法で処分すると思います。
ちなみに、生まれも育ちも東京です。現在は郊外に住んでいます。
亡くなった人が使っていた布団を使い続けるのに抵抗がある、ということで処分したという意見。
特に「ご臨終後にご遺体を寝かせていた布団」については、クリーニングをするしないにかかわらず処分すると答えている方が多かったです。
風習で処分する
私のところでは、死んだ人を寝かせてた布団は川原で焼いて灰にする風習があります。
Yahoo!-知恵袋
「亡くなった人の布団は使わない」という風習がある地域も。
田舎や古くからの伝統や風習を重視する家系ではよく見受けられるようです。
布団以外にもお茶碗やお箸も風習にならって処分する地域があります。
亡くなった人の布団で寝るのは良くない?
「もったいないから故人が使っていた布団を使いたい」と考えている人も「亡くなった人の布団で寝るのが良くないのでは?」と心配になりますよね。
田舎や風習を大事にする場合は良くないとされる
田舎や風習を大事にする地域では「亡くなった人の生活用品は処分する」が常識になっていることもあります。
- お箸
- お茶碗(割る)
- 布団
ご実家の状況、地域の風習、故人の意向に沿うのが良いでしょう。
スピリチュアル/仏教の教えで言うと?
亡くなった人の布団で寝ることについて、仏教やスピリチュアルの観点から見ても特に問題はないようでした。
私の祖父は病院で亡くなり、自宅に布団を敷いて安置しました。
その布団は現在は祖母が使っています。お寺さん(浄土真宗)は、布団について遺族の方次第です。と言われました。
Yahoo!-知恵袋
とりわけ浄土真宗的には、ケガレや霊的なものは無いと考えるので尚更でした。
哀悼の意を表します。
Yahoo!-知恵袋
仏教の教えに、臨終の際の布団を捨てなさいと言う事はありません。
私は親父が使用していた布団も毛布は今でも使っていますよ。
ご安心ください。
合掌
寺の住職より。
ご自身や亡くなった方が信仰していた宗教や宗派があり、心配なようでしたら一度確認されると良いでしょう。
大事なのは自分と故人の思い
最終的に大切なのは、自分と故人の想いなのではないかと思います。
まとめ:亡くなった人の布団をどうするかは自分の想いに従おう
最後までお読みいただきありがとうございます。
「亡くなった人の布団をどうするか?」について、正解不正解はありません。
地域の風習、ご自身の想い、物理的に保管が可能かどうかを総合的に判断して決めていきましょう。
そのまま使う場合は一度クリーニングや打ち直しをしておくと心情的にも衛生的にも安心です。
処分する場合は、自分で供養をしつつ粗大ごみとして処分したり、専門の遺品整理業者にお願いするのが良いでしょう。
- 亡くなった人の布団の対処方法は
- そのまま使う
- 粗大ごみや不用品回収で処分
- 遺品整理業者に供養も含め依頼
- 寄付/譲渡する
- 仏教、スピリチュアル的にも亡くなった人の布団を使うことは問題ない
- 風習により処分・燃やすこともある
- どうするかは自分の想いにそって決めるのが◎